ゼップバウンドとは(GLP-1/GIP受容体作動薬)
ゼップバウンド®(一般名:チルゼパチド)は、2つのホルモン(GLP-1とGIP)の受容体に同時に作用する最新の注射薬です。
糖尿病治療薬として使用される「マンジャロ®」と同一成分であり、国内外の臨床試験で高い減量効果と代謝改善のエビデンスが蓄積されています。
主な作用
- 食欲の中枢に働きかけ、自然に食欲を抑える
- 胃の動きを緩やかにし、満腹感を持続させる
- 血糖変動を安定させ、代謝の改善をサポートする
これにより「我慢するダイエット」ではなく、食事量の自然な減少と体重減少を促します。
当院でゼップバウンド治療の対象となる方
当院では、医学的見地に基づき、以下の条件を総合的に判断して処方を検討します。
- BMI 25以上の方(日本肥満学会の肥満基準)
- 18歳以上の方
- 個別栄養カウンセリングを受けても、十分な改善が得られない方
ご注意
「肥満ではないがもっと痩せたい」「薬だけ出してほしい」といったご要望は、当院の治療方針に合わないため、お断りしております。
治療を受けられない方・注意が必要な方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往がある方。
- 膵炎・腸閉塞の既往がある方、または重度の胃腸障害がある方。
- 妊娠中、授乳中、または妊娠を希望されている方。
- 1型糖尿病の方。
- 低用量ピルを内服している方(避妊効果が不十分になる可能性があります)
ゼップバウンド治療開始の流れ
1.初診・検査
カウンセリング、血液検査、エコー検査などを行い、肥満の原因や健康状態を確認します。
(当院では初診時にゼップバウンドの処方は行いません)
2.再診・医師による導入
検査結果や患者様のご希望に基づき、処方可能かどうかを医師が判断します。
3.処方・指導
院内でお薬をお渡しします。初回は看護師が注射のやり方を丁寧にお伝えします。
「アテオス®」というデバイスを採用しており、針が直接見えず、当てるだけで自動的に注入されるため、痛みや恐怖心は最小限に抑えられます。
4.用量の調整
低用量から開始し、体調や副作用の有無を確認しながら、数週間かけて慎重に調整します。
急な増量は副作用のリスクを高めるため、当院では患者さんの体調に合わせた「無理のないペース」を厳守します。
副作用とリスク
特に投与初期に、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの消化器症状が出ることがあります。多くは数週間で軽減しますが、症状が強い場合は速やかに用量を調整します。
また、頻度は低いですが重大な副作用(低血糖、急性膵炎、腸閉塞など)の可能性もあります。これらを早期に発見・対応するため、定期的な診察と医師の管理が不可欠です。
治療のゴール
当院の理想は、最終的に「薬を卒業しても、健康な体重を維持できる状態」になることです。
ゼップバウンドを中止した後にリバウンドするケースも報告されていますが、それは「薬だけで痩せた場合」に多く見られます。
当院では薬を使いながら管理栄養士と共に「太りにくい習慣」を作っていくことで、卒業後の維持を目指します。
よくある質問
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マンジャロとの違いは何ですか?
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成分(チルゼパチド)は全く同じです。
厚生労働省により、2型糖尿病治療用なら「マンジャロ」、肥満症治療用なら「ゼップバウンド」と、目的によって名称が使い分けられています。
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自己注射は初めてです。痛いですか?
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使用する針は採血用の針よりも圧倒的に細く、多くの方が「チクッとする程度で、思ったより痛くない」とおっしゃいます。
針が露出しないデバイスのため、先端恐怖症の方でも安心して使用いただけます。
東浦和駅より1分