里村糖尿病内科イオンタウン東浦和院
9:00~13:00
14:30~18:00

休診日:日曜・祝日

▲14:30〜17:00まで
※受付は診察終了の30分前までとなります

24時間
WEB予約
お電話でのご予約・お問い合わせ

準備中

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症は、首の前面にある甲状腺から分泌されるホルモンが不足する病気です。
甲状腺ホルモンは全身の代謝を調整する重要な役割を担っており、このホルモンが不足することで様々な症状が現れます。

甲状腺機能低下症の主な特徴

  • 全身の代謝が低下し、疲れやすさや体重増加が起こります
  • 女性に多く見られ、特に40代以降の発症が多い傾向があります
  • 適切な治療により、症状をコントロールすることが可能です
  • 糖尿病患者様にも合併することがある重要な疾患です

甲状腺機能低下症の中で最も多いのが「橋本病」です。
早期発見と適切な治療により、通常の生活を送ることができますので、気になる症状がある方は早めの受診をおすすめいたします。

橋本病について

橋本病は、正式には「慢性甲状腺炎」と呼ばれる自己免疫疾患です。

橋本病の特徴

  • 自分の免疫が誤って甲状腺を攻撃してしまう病気
  • 甲状腺に慢性的な炎症が起こり、徐々に機能が低下します
  • 日本人女性の約10人に1人が持っている抗体が陽性とされています
  • 20代から50代の女性に特に多く見られます

橋本病は甲状腺機能低下症の原因として最も多い疾患であり、遺伝的な要因も関係していると考えられています。
抗体を持っていても必ずしも症状が出るわけではなく、無症状のまま経過することもあります。

当院では血液検査により甲状腺機能や抗体の測定を行い、適切な診断と治療をご提供しております。
糖尿病と合併することもあるため、定期的な検査をおすすめしています。

橋本病の初期症状

橋本病の初期症状は非常にゆっくりと進行するため、見過ごされやすいという特徴があります。
疲労感や体調不良として片付けてしまうことも多いですが、以下のような症状が複数当てはまる場合は注意が必要です。

橋本病の主な初期症状

  • 疲れやすい、だるさが取れない
  • 寒がりになった
  • 食事量は変わらないのに体重が増える
  • むくみやすい
  • 気力が出ない、集中力の低下
  • 物忘れが増えた
  • 肌が乾燥する
  • 髪が抜けやすい、爪が割れやすい
  • 便秘がちになる
  • 声がかすれる
  • 動作が鈍くなる

これらの症状は更年期障害やうつ病と間違われることもあります。
特に女性の場合は、年齢のせいと考えて放置してしまうケースも少なくありません。

症状が進行すると、甲状腺が腫れて首が太く見えることもあります。
気になる症状がある方は、血液検査で診断できますので、お気軽にご相談ください。

橋本病の原因

橋本病は自己免疫疾患の一つであり、本来は体を守るはずの免疫システムが誤って自分の甲状腺を攻撃してしまうことで発症します。
なぜこのような異常が起こるのか、完全にはわかっていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。

発症に関係する要因

  • 遺伝的要因
    家族内での発症が多く、遺伝的な体質が関係しています
  • 性別
    女性ホルモンの影響により、女性に圧倒的に多く発症します
  • 年齢
    30代から50代での発症が最も多い傾向があります
  • ストレス
    過度なストレスが免疫系に影響を与える可能性があります
  • ヨウ素の過剰摂取
    海藻類の摂りすぎが発症のきっかけになることがあります
  • 他の自己免疫疾患
    関節リウマチや1型糖尿病など、他の自己免疫疾患との合併も見られます

橋本病の検査と診断

橋本病の診断は、主に血液検査と触診により行います。

  • 血液検査
  • 触診
  • 超音波検査(エコー)

TSHが高値で、FT3やFT4が低値の場合、甲状腺機能低下症と診断されます。さらに抗体が陽性であれば橋本病と確定診断されます。
抗体が陽性でも甲状腺機能が正常な場合は、経過観察となることもあります。

橋本病の治療

橋本病の治療は、甲状腺機能の状態に応じて決定されます。
抗体が陽性でも甲状腺機能が正常であれば、すぐに治療を開始する必要はなく、定期的な経過観察を行います。

ホルモン補充療法

不足している甲状腺ホルモンを薬で補います。
治療開始後は定期的に血液検査を行い、甲状腺ホルモンの値を確認しながら薬の量を調整していきます。
適切な量が決まれば、年に数回の検査で管理できるようになります。

橋本病は治る?

橋本病について最も多くいただく質問が「完全に治りますか?」というものです。
結論から申し上げますと、橋本病を完全に完治させることは難しい病気ですが、適切な治療により症状をコントロールし、健康な人と変わらない日常生活を送ることは十分に可能です。

橋本病と上手に付き合うために

  • 症状の改善
    ホルモン補充療法により、ほとんどの症状は改善できます
  • 通常の生活
    適切な治療を続ければ、仕事や家事、運動なども問題なく行えます
  • 妊娠・出産
    適切な管理下であれば、妊娠・出産も可能です
  • 長期管理
    定期的な検査と服薬により、安定した状態を維持できます

橋本病は自己免疫疾患であるため、免疫システムが甲状腺を攻撃する根本的なメカニズムを止めることはできません。
しかし、不足したホルモンを補うことで、症状を抑え、合併症を予防することができます。

よくある質問

橋本病は遺伝しますか?

遺伝的な要因は関係していますが、必ずしも遺伝するわけではありません。
家族に橋本病の方がいる場合は、定期的な検査をおすすめします。

食事で気をつけることはありますか?

海藻類に含まれるヨウ素の過剰摂取は避けましょう。
昆布だしや海藻サラダを毎日大量に食べるのは控えてください。ただし、極端な制限は必要ありません。

薬はずっと飲み続けなければいけませんか?

多くの場合、長期的な服用が必要です。
しかし、定期的な検査で状態を確認しながら、医師の判断で減量や中止を検討することもあります。

妊娠を希望していますが大丈夫ですか?

適切な治療管理下であれば、妊娠・出産は可能です。
妊娠中は甲状腺ホルモンの必要量が変わるため、こまめな検査と薬の調整が必要になります。

運動はしても大丈夫ですか?

適切な治療により甲状腺機能が安定していれば、運動制限はありません。
むしろ適度な運動は健康維持に役立ちます。


PAGE TOP