里村糖尿病内科イオンタウン東浦和院
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甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンとは

甲状腺ホルモンは、首の前面にある蝶の形をした甲状腺という臓器から分泌されるホルモンです。
この小さな臓器は、私たちの体全体の代謝を調整する重要な役割を担っています。

甲状腺は、血液中のヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを作り出します。作られたホルモンは血液を通じて全身に運ばれ、細胞一つひとつのエネルギー産生を調節しています。

糖尿病の患者様では、甲状腺ホルモンの異常を合併することがあり、血糖値のコントロールにも影響を及ぼすことがあるため、当院では甲状腺機能の検査も重視しています。

甲状腺ホルモンの働き

エネルギー代謝の調整

全身の細胞における酸素消費とエネルギー産生を促進し、基礎代謝を高めます。
このため、甲状腺ホルモンが不足すると疲れやすくなり、過剰になると動悸や体重減少が起こります。

体温の維持

体温を一定に保つために、熱の産生を調節しています。
甲状腺機能が低下すると寒がりになり、亢進すると暑がりで汗をかきやすくなります。

心臓の働きの調整

心拍数や心臓の収縮力を調節し、全身への血液循環を適切に保ちます。

成長と発達の促進

特に小児期には、骨や脳の発達に欠かせないホルモンです。成長ホルモンと協力して、身体の成長を支えています。

精神活動への影響

集中力や記憶力など、脳の働きにも関与しています。
ホルモンバランスが崩れると、無気力や不安感などの精神症状が現れることがあります。

甲状腺ホルモンの種類

サイロキシン(T4)

甲状腺から分泌される主要なホルモンで、血液中の甲状腺ホルモンの約90%を占めています。
T4は4つのヨウ素原子を含んでおり、そのままでは活性が弱く、体内で次に説明するT3に変換されることで効果を発揮します。

トリヨードサイロニン(T3)

T4から1つのヨウ素原子が外れて作られるホルモンで、T4よりも3倍から4倍強い作用を持っています。
実際に細胞に働きかけて代謝を活発にするのは、主にこのT3です。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)

厳密には甲状腺ホルモンではありませんが、脳の下垂体から分泌され、甲状腺に働きかけてT4とT3の産生を調節する重要なホルモンです。
血液検査では、このTSHの値を測定することで、甲状腺の機能状態を評価します。

甲状腺機能が低下すると、TSHが上昇してT4やT3を増やそうとします。逆に甲状腺機能が亢進すると、TSHは低下します。このバランスを検査で確認することが、正確な診断につながります。

甲状腺ホルモンの検査

甲状腺ホルモンの検査は、血液検査で行います。
採血のみで検査が可能で、特別な準備は必要ありません。

結果は通常1週間程度で判明します。異常が見つかった場合は、超音波検査や追加の血液検査を行い、適切な治療方針を決定します。
糖尿病と甲状腺疾患は合併しやすいため、当院では両方を同時に管理することで、患者様の健康を総合的にサポートいたします。

よくある質問

甲状腺ホルモンの異常は治りますか?

甲状腺機能低下症の多くは、ホルモン補充療法により正常な状態を維持できます。
甲状腺機能亢進症は、内服薬やアイソトープ治療、手術などで改善が可能です。ただし、治療が長期にわたることもあります。

糖尿病と甲状腺疾患の関係は?

糖尿病患者様は、一般の方に比べて甲状腺疾患を合併しやすいことが知られています。
特に1型糖尿病では自己免疫性甲状腺疾患のリスクが高くなります。甲状腺ホルモンの異常は血糖コントロールにも影響するため、定期的な検査が重要です。

甲状腺ホルモンの薬はずっと飲み続けるのですか?

甲状腺機能低下症の場合、多くは生涯にわたる内服が必要です。
しかし、適切な量を服用していれば副作用はほとんどなく、通常の生活を送ることができます。定期的な検査で薬の量を調整します。

妊娠中の甲状腺ホルモン異常はどうなりますか?

妊娠中は甲状腺ホルモンの必要量が増えるため、既に治療中の方は薬の量を調整する必要があります。
また、妊娠を希望される方は、事前に甲状腺機能を適切に管理しておくことが大切です。

食事で気をつけることはありますか?

ヨウ素の過剰摂取は甲状腺機能に影響を与えることがあります。
昆布などの海藻類を大量に摂取することは避けましょう。バランスの良い食事を心がけることが基本です。


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