当院の糖尿病診療
当院では、糖尿病の予防から早期発見、治療、そして合併症の管理まで、患者様一人ひとりの状態に合わせた包括的なサポートを行います。
生活習慣の改善指導から薬物療法まで、長期にわたって患者様の健康を守り、質の高い生活を送れるよう全力でサポートいたします。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
糖尿病早期発見のために
境界型糖尿病(糖尿病予備群) の段階であれば、生活習慣の改善だけで正常な状態に戻すことができるかもしれません。
以下の項目に当てはまる方は、一度検査を受けることをお勧めします。
- 肥満(BMIが25以上)
- 40歳以上
- 血縁の家族に糖尿病患者がいる
- 運動不足
- 健康診断で血糖値の異常を指摘されたことがある
糖尿病について
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が正常よりも高い状態が続く病気です。
私たちの体は食事から摂取した糖質をブドウ糖に分解し、エネルギー源として利用しています。
この血糖を細胞に取り込む働きをするのが、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンです。
糖尿病は、このインスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなったりすることで血糖値が高くなる病気です。
日本では約1000万人以上が糖尿病とされており、成人の6人に1人が該当する身近な病気となっています。
糖尿病には主に「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があり、日本人の糖尿病患者さんの約95%は生活習慣が関係する2型糖尿病です。
初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことが多く、早期発見・早期治療が重要となります。
糖尿病の初期症状
糖尿病の初期段階では、ほとんど自覚症状がないことが特徴です。
しかし、血糖値がある程度高くなると、以下のような症状が現れることがあります。
代表的な初期症状
- 異常な喉の渇き
高血糖により体内の水分が尿として排出されるため、常に喉が渇く状態になります - 頻尿・多尿
血糖値が高いと尿の量が増え、トイレの回数が増加します。特に夜間の頻尿が気になる方が多いです - 体重減少
食事量は変わらないのに体重が減少していく場合は要注意です - 疲れやすい・だるい
ブドウ糖をエネルギーとして利用できないため、全身の倦怠感や疲労感が続きます - 目のかすみ
高血糖により目の水晶体が膨らみ、一時的に視力が低下することがあります - 皮膚のかゆみ
皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみを感じることがあります - 傷が治りにくい
免疫力の低下により、傷の治りが遅くなります
糖尿病の原因
糖尿病は主に「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に分けられ、それぞれ原因が異なります。
1型糖尿病の原因
- 自己免疫反応により、膵臓のインスリンを作る細胞が破壊される
- 若年層に多く発症するが、年齢に関係なく発症する可能性がある
- 遺伝的要因やウイルス感染が関係していると考えられている
- 日本人の糖尿病患者の約5%を占める
2型糖尿病の原因
日本人の糖尿病患者の約95%を占める2型糖尿病は、以下の要因が複合的に関係しています。
生活習慣の問題
- 食べ過ぎや高カロリー・高脂肪の食事
- 運動不足による肥満や筋力低下
- ストレスの蓄積
- 睡眠不足
- 過度の飲酒
体質的な要因
- 遺伝的にインスリンの分泌能力が弱い
- (日本人は欧米人に比べてインスリン分泌能力が低い傾向)
- 加齢によるインスリンの働きの低下
糖尿病の検査
糖尿病の診断と治療効果の確認には、さまざまな検査が用いられます。
- 血液検査(血糖値、HbA1c、腎機能など)
- 尿検査(尿蛋白、尿ケトン体など)
- 合併症の検査(眼底検査、尿中アルブミン測定、頸動脈エコーなど)
- その他(血圧測定、体重測定、体組成測定など)
当院では、これらの検査を組み合わせて総合的に評価し、患者様一人ひとりに最適な治療方針を提案しています。
定期的な検査により、合併症の早期発見と予防が可能です。
糖尿病の治療
食事療法
糖尿病治療の基本となる最も重要な治療法です。
- 適正なエネルギー量の食事を心がける
- 栄養バランスの取れた食事を1日3食規則正しく摂る
- 食物繊維を多く含む野菜から食べる(ベジタブルファースト)
- 早食いを避け、よく噛んでゆっくり食べる
- 間食や夜食を控える
当院では管理栄養士による栄養指導を実施しています。
運動療法
適度な運動は、インスリンの働きを改善し、血糖値を下げる効果があります。
- 有酸素運動:ウォーキング、ジョギング、水泳など
- 推奨頻度:週3~5回、1回30分程度
- 筋力トレーニング:週2~3回
- 日常生活でこまめに体を動かす習慣をつける
- 運動前後の血糖測定で安全性を確認
薬物療法
食事療法と運動療法だけで血糖コントロールが不十分な場合に開始します。
- 経口血糖降下薬:飲み薬による治療
- 注射薬:インスリン注射、GLP-1受容体作動薬など
患者様の病態や生活スタイルに合わせて薬剤を選択します。
合併症や肥満の有無によっては、早い段階から薬物治療を始めることが重要となる場合もあります。
糖尿病の予防
糖尿病、特に2型糖尿病は生活習慣を改善することで発症リスクを下げることができます。
また、境界型糖尿病(糖尿病予備群)の段階で適切な対策を取ることで、糖尿病への進行を止められる可能性も高まります。
食事運動療法以外に、このような生活習慣についても見直してみましょう
- 体重管理:日々の測定を行い、BMI25未満を維持。肥満の方は3~5%の減量から
- 睡眠:1日7~8時間の質の良い睡眠を確保
- ストレス:適度な休息とリラックスする時間を持つ
- 禁煙:喫煙は糖尿病および血管疾患のリスクを高める
- 節酒:適量を守る(1日あたり、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度
東浦和駅より1分