肥満は「意志の弱さ」ではなく「代謝の病気」
肥満症は、単に体重が多い状態を指すのではありません。
食行動、生活習慣、ホルモン、筋肉量、血糖変動が絡み合った、慢性的な「代謝の病気」です。
糖尿病・代謝・内分泌内科の視点で見ると、肥満は糖尿病・高血圧・脂質異常症へと連なる「メタボリックドミノ」の最初の一枚です。
体重だけを一時的に下げても、代謝の流れが変わっていなければ、将来の合併症を防ぐことはできません。
薬はあくまで、きっかけやサポートにすぎない
昨今登場したGLP-1(/GIP)受容体作動薬は、体重減少に有効な肥満症治療薬です。
一方で、薬だけに依存した治療には限界があります。
- 食行動や生活環境が変わっていない
- 筋肉量が落ち、基礎代謝が低下してしまう
- 薬をやめると食欲がリバウンドする場合がある
薬は体重を「落とす力」を持ちますが、体重を「維持する力」をつくるのは、あなた自身の習慣と体の組成です。
当院では薬を「単なる減量手段」ではなく、「根本的な体質改善を後押しするサポーター」として位置づけています。
10年後も戻らない、健康な身体を目指して
当院の肥満治療では、体重だけであなたを評価しません。
- InBody(体組成計): 筋肉量が減ってしまっていないか
- リブレ(持続血糖測定): 隠れた血糖変動がないか
- 食行動の分析: 無意識の「食べ癖」がどこにあるか
これらを可視化することで、太りにくく、リバウンドしにくい身体への変化を重視します。
たとえ体重が大きく変わらない時期があっても、メタボリックドミノを止められているなら、治療は前に進んでいると私は考えます。
「叱られる外来」にしたくない
肥満治療が続かなくなる最大の理由は、本人の努力不足ではなく、医療者側の姿勢にあると私は考えています。
- 行くたびに数字を指摘され、注意される
- 「正しいこと」を押し付けられ、生活とのギャップに苦しむ
- うまくいかないと申し訳なくて、通院をやめてしまう
こうした医療は、結果として治療の中断につながります。
当院が大切にしているのは、「続けられること」を前提にした医療です。体重が増えてしまったとき、うまくいかないときこそ、診察室へ来てください。正解を押し付けるのではなく、現実的な選択肢を一緒に考えることが私たちの役割です。
おわりに
肥満治療は、単なるダイエットではありません。あなたがこれからの人生を、より健やかに、よりあなたらしく楽しむための「土台作り」です。
あなたがあなた自身の体を、もっと好きになれるように。里村糖尿病内科と一緒に、新しい毎日を始めてみませんか。
東浦和駅より1分