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禁煙外来

禁煙外来

禁煙外来は2026年11月頃より開始予定となります。

「タバコがくさい」と言われたら

洋服の匂いが気になる女性

「家族から『タバコの臭いが気になる』と指摘された」
「服や車についたタバコ臭を指摘されて気まずい思いをした」

こうした経験をきっかけに禁煙を考え始める方は少なくありません。

タバコの煙に含まれる特有の悪臭は、吸っている本人よりも周囲の非喫煙者にとって非常に敏感に感じ取られるものです。しかし、タバコがもたらす問題は単なる「臭い」や「エチケット」にとどまりません。喫煙は全身の血管を傷つけ、がん・心筋梗塞・脳卒中などの生命を脅かす病気のリスクを著しく上昇させる最大の危険因子です。

医学の世界には「予防は治療に勝る」という原則があります。重大な病気を発症してから長期の治療を行うよりも、タバコをやめて病気の芽を摘み取ることこそが、ご自身と大切なご家族の人生を守る最善の選択です。

里村糖尿病内科 イオンタウン東浦和院では、内科・生活習慣病の専門医が医学的根拠に基づいた保険適用の禁煙外来を実施しています。タバコをやめたいご本人様はもちろん、ご家族の健康を守りたい周囲の方からのご相談も真摯にお受けしております。

なぜ「タバコはくさい」?健康被害と受動喫煙

タバコの臭いの正体は、燃焼時に生じるタールやアセトアルデヒド、アンモニア、各種揮発性有機化合物(VOC)などの複合的な有害物質です。

これらの粒子は毛髪、衣類、皮膚、室内の壁紙や車のシートに強固に沈着し、喫煙後も長時間にわたって有害成分を放出し続けます(サードハンドスモーク:三次喫煙)。

タバコが命を削る3大リスク

血管障害(動脈硬化・心筋梗塞・狭心症)

ニコチンは交感神経を刺激して血管を収縮させ、血圧と心拍数を急上昇させます。

さらに一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結合して慢性的な酸素欠乏を引き起こし、血管内皮を傷つけて急速に動脈硬化を進行させます。

動脈硬化

脳血管障害(脳梗塞・脳出血)

動脈硬化によって硬く狭くなった脳の血管に血栓が詰まったり、脆くなった血管が破綻したりするリスクが非喫煙者の数倍に跳ね上がります。

脳梗塞

悪性腫瘍(肺がんをはじめとする全身のがん)

煙に含まれる70種類以上の発がん性物質が細胞のDNAを直接損傷し、肺がんのみならず、食道がん、胃がん、膀胱がん、膵臓がんなどのリスクを増大させます。

肺がん

喫煙は確実に寿命を縮めます。しかし、「何歳からであっても、禁煙を開始したその日から血管の修復と病気リスクの低減が始まる」こともまた、確かな医学的事実です。

ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

下記設問で5点以上の方はニコチン依存症と判定!

設問内容はい
1点
いいえ
0点
問1自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ 、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8タバコのために自分に精神的問題※が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
問9自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
(国立研究開発法人 国立循環器病研究センターより引用)

※ 禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

「自力での禁煙」と「禁煙外来」の違い

意志の力だけではやめられない理由

「禁煙できないのは意志が弱いからだ」と思い込んでいませんか?それは医学的に明確な誤解です。

タバコをやめられない根本的な理由は、脳内の神経回路がニコチンに支配される「ニコチン依存症」という病気に罹患しているためです。
自力で禁煙を試みた場合、激しいイライラ、集中困難、頭痛、不眠などの離脱症状(禁断症状)に抗しきれず、半年後の禁煙成功率はわずか10%未満にとどまります。

項目自力での禁煙禁煙外来
禁煙成功率(半年後)約 5〜10% 未満約 70〜80%(治療修了時)
離脱症状(離脱欲求)我慢するしかなく、強い精神的ストレスを伴う補助薬(内服・貼付)で欲求やイライラを大幅に緩和
客観的評価自己申告のみで客観的な成果が分からない呼気一酸化炭素(CO)測定で改善度を数値化・可視化
体重増加(禁煙太り)対策口寂しさから間食が増え、体重増加・挫折につながりやすい管理栄養士による食事指導+体組成計(InBody)で徹底管理
費用負担タバコ代はかかり続ける(年間約20万円〜)健康保険適用(3割負担で約1.3万〜2万円/12週間)

当院で扱う2つの禁煙治療薬

チャンピックス(バレニクリン)とニコチンパッチの使い分け

里村糖尿病内科 イオンタウン東浦和院では、患者様のお仕事、持病、生活環境に合わせて安全かつ無理のない治療を行うため、「経口禁煙補助薬」と「経皮吸収型パッチ」の2大治療薬を取り揃え、適切な使い分けを行っています。

経口禁煙補助薬経皮吸収型パッチ
治療薬チャンピックス(バレニクリン)ニコチンパッチ
タイプ・使用法内服薬(1日2回 食後に服用)貼り薬(1日1回 皮膚に貼付)
作用メカニズムニコチンを含まない薬剤。
受容体に作用して喫煙欲求を抑え、タバコを吸っても「美味しくない」と感じさせる。
皮膚から純粋なニコチンを少量ずつ補給し、タバコを吸わずに禁断症状だけを抑える(ニコチン置換療法)。
エビデンス(成功率)国際臨床試験(EAGLES試験)で最も高い禁煙継続率を実証安定した禁煙効果があり、実績が豊富
自動車の運転制限運転禁止(眠気・めまいの報告があるため、運転不可)運転制限なし(車通勤や職業ドライバーの方も使用可能)
標準治療期間12週間8週間(通院管理は12週間)
主な副作用吐き気(約25〜30%)、頭痛、胃の不快感、不眠皮膚のかゆみ・発赤(約30〜50%)、不眠
こんな方におすすめ・車を運転しない方
・最も確実性の高い禁煙治療を選択したい方
・日常的に自家用車を運転する方
・トラックやバス等の職業運転手の方
・内服薬の追加に抵抗がある方

※経口禁煙補助薬(バレニクリン)は出荷停止期間を経て供給が再開されておりますが、患者様の健康状態や生活背景に応じて最適な薬剤を専門医が診断の上決定いたします。

当院の禁煙外来の強み

「禁煙太り」を防ぐ体組成計(InBody)と管理栄養士連携

禁煙を躊躇する理由として非常に多いのが、「タバコをやめると太るのではないか」という不安です。

禁煙すると体重が増加しやすい医学的理由

実際に、禁煙後に平均2〜5kg程度の体重増加がみられるケースは珍しくありません。これは意志の弱さではなく、以下の生理的な反応によるものです。

  • ニコチンによる交感神経刺激がなくなり、基礎代謝が平常に戻る
  • 胃腸の血流や味覚・嗅覚が正常化し、食事が美味しく感じられる
  • 口寂しさやストレスを補うため、間食や甘い飲み物の摂取が増える

「体重が増えるなら禁煙しない方がいい」は間違いです

医学研究および糖尿病学会のガイドラインでは、「禁煙によって得られる血管保護・心筋梗塞・がん予防のメリットは、多少の体重増加による悪影響を圧倒的に上回る」ことが確立されています。

しかし、急激な体重増加は血糖値や血圧の悪化を招くため、適切な体重コントロールが不可欠です。

当院ではこの課題に対し、内科専門クリニックとしての万全のバックアップ体制を整えています。

管理栄養士6名体制 × 高精度体組成計(InBody)による徹底サポート

InBodyによる体組成の可視化

単なる体重の増減だけでなく、筋肉量、体脂肪量、内臓脂肪レベルを正確に測定・モニタリングします。

専門の管理栄養士による個別指導

当院に在籍する6名の管理栄養士が、口寂しさを紛らわせる低糖質な間食の選び方や、代謝低下を補う食事バランスを具体的に提案します。

生活習慣病の同時管理

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などの持病をお持ちの方も、専門医が血糖値や血圧の変動を注視しながら禁煙と治療を並行してサポートします。

健康保険が適用される条件

禁煙外来は、以下の4つの基準をすべて満たす場合に健康保険が適用されます。

  1. ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)で5点以上であること
  2. 35歳以上の方:ブリンクマン指数(1日の喫煙本数 × 喫煙年数)が200以上であること(※35歳未満の方は喫煙本数に関わらず保険適用が可能です)
  3. 直ちに禁煙しようと考えていること
  4. 禁煙治療を受けることを文書により同意していること

※過去に保険適用の禁煙治療を受けたことがある場合、前回の初診日から1年以上が経過していれば再度の保険受診が可能です。ご自身が対象になるか不明な場合も、診察時にお気軽にご相談ください。

通院スケジュール

標準的な禁煙治療は、12週間にわたって計5回の診察を行います。

通院回数時期診察・検査・指導内容
第1回初診時(0週)保険適用の判定、呼気CO濃度測定、禁煙開始日の決定、薬剤の選定と処方
第2回2週後禁煙状況の確認、呼気CO濃度測定、離脱症状や薬剤副作用のチェック・調整
第3回4週後禁煙の継続確認、InBody測定・体重変動のチェック、再喫煙リスクの対策指導
第4回8週後禁煙習慣の定着評価、管理栄養士による食事指導、治療終了に向けた不安の解消
第5回12週後(最終回)最終的な呼気CO濃度測定による卒煙判定、12週プログラム修了、今後の維持指導

禁煙外来の注意点(対象とならない方)

  • 日常的に車の運転をされる方(運転従事者・ドライバーの方)
  • 重度の精神疾患をお持ちの方
  • 未成年の方

東浦和で禁煙をお考えの方へ

「タバコがくさい」と言われたその瞬間は、少しショックだったかもしれません。しかしそれは、ご自身とご家族の未来の健康を取り戻すための最高のきっかけです。
タバコをやめることで、衣服や部屋の嫌な臭いが消えるだけでなく、呼吸が楽になり、食事の味が鮮明になり、何より将来の重篤な病気リスクを劇的に減らすことができます。

里村糖尿病内科 イオンタウン東浦和院は、JR武蔵野線「東浦和駅」徒歩1分・イオンタウン東浦和4階にあり、通院やお買い物の合間にも通いやすい環境を整えています。専門医とスタッフ一同、あなたがタバコのない健やかな生活を取り戻せるよう全力で伴走いたします。まずはお気軽にご予約・ご相談ください。

よくある質問

毎日仕事で車を運転するのですが、治療薬は使えますか?

運転制限のない「ニコチンパッチ」で安全に治療可能です。

内服薬(チャンピックス)には眠気などの副作用リスクから添付文書上の運転禁止規定がありますが、貼り薬である「ニコチンパッチ」には自動車運転の制限が一切ありません。日常的に運転される方や職業ドライバーの方には、ニコチンパッチを中心とした治療計画をご提案いたします。

家族に禁煙してほしいのですが、本人が乗り気でない場合はどうすればよいですか?

まずはご家族からのご相談や、生活習慣病の定期健診をきっかけとした受診をおすすめします。

ご本人が「タバコがくさい」と言われて意固地になってしまうケースも少なくありません。当院では叱るような指導は一切行わず、お一人おひとりの生活背景に寄り添った丁寧な対話を重視しています。「まずは健康診断のつもりで」「血管の状態を調べるついでに」といった受診も歓迎しております。

費用は総額でどのくらいかかりますか?

健康保険(3割負担)適用で、12週間(計5回通院)の総額は約13,000円〜20,000円程度です。

これには診察料、指導管理料、検査料、お薬代のすべてが含まれます。1日1箱タバコを吸われる方の場合、タバコ代だけで12週間に約50,000円以上かかっているため、治療を受けた方が経済的にも大幅な節約になります。

本当に「意志が弱くても」タバコをやめられますか?

はい、やめられます。

禁煙できないのは意志が弱いからではなく、脳がニコチンに依存している「病気」だからです。禁煙外来では、ニコチン切れによるイライラや離脱症状を補助薬(内服薬や貼り薬)で医学的にコントロールします。自力での禁煙成功率が10%未満であるのに対し、プログラム修了時の禁煙成功率は約70〜80%に達します。どうぞ安心してご相談ください。

禁煙すると太ると聞きましたが、本当に対策できますか?

当院では管理栄養士と体組成計(InBody)を連携し、徹底的にサポートします。
禁煙後に味覚が戻り、基礎代謝が平常化することで2〜5kg体重が増える傾向があるのは生理的な反応です。

当院には6名の管理栄養士が常駐しており、高精度体組成計「InBody」で筋肉量や体脂肪を精密に測定しながら、間食のコントロールや代謝維持のための具体的な食事プランをご提案します。「禁煙太り」が心配な方こそ、内科専門クリニックである当院にお任せください。

加熱式タバコ(アイコス・グロー等)も保険診療の対象になりますか?

対象になります。

加熱式タバコであってもニコチンが含まれており、健康保険適用の基準(TDSテスト5点以上、ブリンクマン指数など)を満たせば保険診療で禁煙治療を受けていただくことが可能です。加熱式タバコ特有のやめにくさについても適切なアドバイスを行っています。

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